2020年07月13日
Q:相続手続きに必要な遺産分割協議書について、司法書士に伺いたいことがあります。(丸亀)
丸亀で育った主婦です。同じく丸亀で生まれ育った主人が先日亡くなりました。急なことでしたので慌てて色々と調べながら葬儀を済ませ、遺品整理も無事に終えることができました。主人は50歳という若さで亡くなり、もちろん本人もこんなに早く他界するとは考えてもおらず遺言書を残しているわけではないようでした。相続人は私と成人している娘と息子の三人のみでしたので特に遺産分割協議といったものをするわけでもなく話し合いが終わりました。これと言って大きな財産があるわけでもないので相続の内容で揉めたりということもないのではないかと思っているのですが、このような状況でも遺産分割協議書の作成は必須なのでしょうか?(丸亀)
A:遺産分割協議書は相続手続きの様々な場面において必要になります。
遺産分割協議書とは、相続人全員が遺産分割について話し合いを行い、そこで合意した内容を書面にとりまとめたもののことを指します。遺産分割協議書は名義変更等の手続きなどの際に必要になるほか、相続人の間で争いごとが起こった際に話し合いの内容を確認するために使用します。そのため遺産分割協議書は作成しておいたほうが安心です。
ただし例外として、遺産分割協議書の作成が不要の場合があります。遺言書が存在する時には遺産分割を行わず、遺言書の内容に沿って相続手続きを進めるため、遺産分割協議書の作成が不要となります。今回の場合、遺言書は見つからなかったので、遺産分割協議書をしていた方がこれから手続きを進める中でスムーズにいく場面は多いと思われます(下記参照)。仲の良い親子であっても、もしもに備えて正式な書面である遺産分割協議書を作成しておくことが望ましいでしょう。
相続とは人生で何度も経験することではないので、不安に感じてしまうことは自然なことといえます。相続には相続人や財産の調査等、面倒や負担も多く思うように手続きが進めることができず予想以上に時間がかかってしまうこともあります。これらの手続きは相続の専門家に依頼をすることが可能ですので、ご自身での手続きにご不安のある方は、まずは任せた方が良い手続きなのかどうか専門家の意見を仰いでみてはいかがでしょうか。
高松相続遺言相談室では、相続の専門家である所員一同で丸亀の皆さまの相続のお手伝いをさせて頂きます。丸亀近隣にお住まいの方で相続に関するお困り事がございましたら、まずは高松相続遺言相談室の無料相談をご活用ください。丸亀の皆さまからのお問い合わせ、ご来所を心よりお待ちしております。
2020年06月11日
Q:遺言書が遺産分割協議後に見つかりました。(坂出)
坂出で長く生活しておりました父が3か月前に亡くなりました。その後、遺産相続について坂出を離れて暮らしている親族も集まり、何度も話し合いを重ね、この度無事に遺産分割協議書を作り終えることができました。しかし、先日父の遺品を整理しているときに、父が作成した遺言書を発見しました。遺言書は勝手に開封してはいけないということを聞いたことがあったので、坂出の実家の近くの家庭裁判所へその遺言書を持参し中身を確認しました。すると、父の遺言書の内容は先日完成した遺産分割協議書と異なる内容の遺産分割になっていることが判明しました。こういった場合、親族で話し合い作成した遺産分割協議書と遺言書のどちらを優先して遺産相続の手続きをしたらよいのでしょうか。(坂出)
A:この場合、遺言書の内容が優先されます。
遺産相続においては遺言書の内容が最優先をされます。今回のケースのように、遺言書の存在を知らずに遺産分割協議がまとまった場合でも、後に見つかった遺言書の内容と異なる部分については無効になります。仮に遺産分割協議書が完成し、すでに署名と押印が済んでいる場合でも、遺言書の内容と反する点があればその遺産分割協議書の効力はなくなります。
ただし、先に決定した遺産分割協議の内容にすべての相続人が合意した場合はその内容が認められます。しかしながら、決定した遺産分割協議よりも遺言書を優先すると主張する相続人が一人でもいた場合には、再度遺産分割協議を行うか、もしくは遺言の執行をしなければなりません。
遺言書の効力は遺産相続において非常に強い力があります。遺言書があった場合、亡くなられた方の意思を尊重するためにも、また、相続人同士での争いもなく円満に遺産相続の手続きを済ませるためにもその確認は重要です。
高松相続遺言相談室は、坂出エリア周辺にお住いのお客様の悩みを解決すべく、専門家が無料にてご相談を承っております。坂出エリア周辺の方で、今回のケースのように遺産相続について、または遺言書が見つかった場合のお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ高松相続遺言相談室へご相談ください。相続人同士で争いになる前に、円満な相続になるよう遺産相続の専門家がしっかりサポートさせていただきます。まずはお気軽にお問合せください。
2020年05月01日
Q:母が亡くなった後、自筆の遺言書が見つかりました。どのように相続手続きをすればよいですか?(高松)
2ヶ月前に、高松で暮らしていた私の母が亡くなりました。父の気持ちも落ち着いてきたのでそろそろ遺品整理などの片づけをしようと思い、先日、高松の実家へ帰ったところ、自筆の遺言書が出てきました。相続人として父、私、弟の3人いますが、母が遺言書を残していたことを全く知らなかったため、遺産分割について話し合いをしている途中でした。遺言書の中身を確認したいのですが、遺言書の開封や相続手続きを進めるには何をすればよいのでしょうか?(高松)
A:自筆証書遺言は自分で開封せず、家庭裁判所で遺言書の検認手続きをしましょう。
遺言書が存在する場合には、法律で定められたことよりも遺言書の内容が優先されます。また、自筆遺言書は勝手に開封してはいけません。必ず遺言書の検認をしなければいけません。遺言書の検認とは、その遺言書の形状や訂正の状態等、検認の日の内容を明確にし、偽造・変造等の防止するための手続きになります。自筆証書遺言を開封するためには、家庭裁判所に遺言書を提出し、相続人などの立会いのもとで、遺言書を開封し、内容を確認します。
遺言書の検認手続きを行わないと、遺言書に沿った不動産の名義変更等、各種手続きを基本的に行うことができません。遺言書の検認が終わった後、検認済証明書が付いた遺言書を使い、相続手続きを進めていきます。 封印がしてある遺言書を家庭裁判所で検認をせずに勝手に開封してしまうと、5万円以下の過料に処すると定められていますので、ご注意ください。
なお、遺言書の検認は、遺言者が最後に住んでいた地域の家庭裁判所に対して請求します。ご相談者様の場合は、遺言書を残されたお母様の最後の住所地は高松ということですので、高松家庭裁判所に対して検認の申立をします。その場合、遺言者の出生から死亡まで全ての戸籍や相続人全員の戸籍謄本等の書類を添付しなければなりません。
遺言書の検認を請求する場合、戸籍謄本など必要書類をいくつかを添付することがありますので、検認の手続きを進めることにご不安がある場合には、ぜひ専門家にご相談し、一緒に手続きを進めることをおすすめします。
高松相続遺言相談室では、遺言書に関する様々なお悩みや問題など、ご相談実績が多数ありますので、少しでも気になったことがあれば、安心してご相談ください。無料相談もお受けしておりますので、高松近郊にお住まいの皆様、ご連絡おまちしております。
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