2023年01月06日
父の借金を相続放棄することはできるのでしょうか。(高松)
私は高松在住の50代主婦です。現在、父が高松の実家で一人暮らしをしています。母は4年前に亡くなっており、子供は兄と私の2人です。最近は周りでも親が高齢になってきて、以前より相続の話をよく聞くようになりました。今般、知人から、親に多額の借金があったため相続放棄の手続きをしたと聞きました。私の父にも借金があるようなのですが、私達には話してくれません。問い詰めるのも少し違うような気がして、話を切り出せずにいます。もし父が亡くなった時はその借金を放棄することができるのでしょうか。(高松)
A:相続放棄は相続開始後にご自身で選択できます。
遺産相続ではより多くの相続財産を引き継ぐことに関心があつまりがちですが、時に相続財産を受けとるとご自身の負担が大きくなるケースもあります。例えば、ご相談者様のように被相続人に借金がある場合がそうです。遺産相続を承認すると、預金や不動産などのプラスの財産以外にも、借金などマイナスの財産も引き継がなければなりません。したがって、相続人は被相続人の借金を返済する義務が生じます。
相続放棄とは、相続の権利を放棄して被相続人の財産を一切受け取らないことをいいます。相続放棄をするとその相続人は最初から相続人でなかったことになり、他に相続人がいればその人たちだけで遺産分割を行うことになります。ただし、相続人が全員で相続放棄しても被相続人の負債がなくなるわけではありません。相続放棄をしたことにより、次の相続順位の人に相続権がうつり、結果、被相続人の両親や兄弟姉妹が新たに相続人となってマイナスの財産を引き継ぐことになります。このように、新たに相続人となる人がわかる場合には相続放棄をした旨などを伝えておくなどの配慮を怠らないようにしましょう。
ちなみに、今回のご相談者様のように、ご家族が借金を抱えていている場合は、前もって相続放棄をしたいというニーズもあります。しかし、生前に相続を放棄することはできません。仮に相続放棄をする内容の契約書や念書などを作成していたとしても、法的な効力はありません。
高松相続遺言相談室では相続の専門家が相談に対応しております。相続放棄は被相続人の借金の返済を避けるためには欠かせない手続きで、家庭裁判所への申し出が必要です。正しい手続きを期限内にしなければ相続放棄をしたことになりません。高松にお住まいでお悩みの方は是非高松相続遺言相談室の初回無料相談をご利用ください。
2022年05月06日
Q:自分ひとりだけ相続放棄をする事は可能ですか?司法書士の先生にお伺いしたいです。(高松)
先日、高松に在住していた父親が亡くなりました。相続人は、母親と姉と私になるかと思います。
現在、両親と同じ高松市内に住む姉と、すこし離れて暮らしている私とで、父が所有していた財産等を整理しているところです。
父は高松にいくつかの不動産と、その他預貯金を持っておりましたが。調べていく中で、どうやら負債もあることがわかりました。
また、私は姉と歳も離れておりなかなか意見することも出来ず、すこし遠方に住んでいるため、これから先の手続きを考えると色々と面倒なので相続放棄をしようかと検討しています。
相続放棄を自分一人だけするという事は可能でしょうか?(高松)
A:相続放棄は、ひとりでも可能です。
相続放棄は、相続人ひとりひとりがそれぞれ単独で行う事が可能です。
相続放棄は、被相続人(この場合はご相談者様のお父様)の最後の住所を管轄している家庭裁判所へ、申述書を提出する必要があります。今回のケースですと高松の家庭裁判所となります。
相続放棄の注意点として、一度手続きをすると撤回をする事が出来なくなります。被相続人の借金と財産を整理し最終的に手元に残るプラスの財産の方が多いということがわかったとしても、あとから「相続します」と相続放棄を撤回することはできません。相続放棄をする場合には慎重に手続きをすすめましょう。
また、相続放棄には期限があり「相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内」の申述が必要となります。
相続放棄の手続きや、被相続人の財産調査等についてご不明点をお持ちの方、また、被相続人と離れた場所に暮らしている方は手続きを負担に感じる方も多くいらっしゃると思います。
その様な場合は相続の専門家へ依頼する事を是非ご検討ください。相続手続きについてのご不安、懸念点等は専門家に依頼して解決するという手段もあります。
高松および近隣エリアにお住まいで、相続放棄についてお困りの方は是非高松相続遺言相談室までご相談ください。高松相続遺言相談室は相続手続きにおけるプロフェッショナルです。お困り事について、ひとつひとつ丁寧にご対応いたします。初回相談は無料ですので、是非お気軽に高松相続遺言相談室の初回無料相談をご活用ください。
2022年01月07日
Q:相続放棄をしたいのですが、期限に間に合わない可能性があります。司法書士の先生、その場合にはどうすれば良いのでしょうか。(丸亀)
先月のことですが、丸亀の病院に長いこと入院していた父が亡くなり、一人娘である私が相続人として父の財産を受け取ることになりました。私は大学卒業とともに実家のある丸亀を離れてしまったので父とはまったく交流がなく、丸亀の実家以外にどのような財産を所有していたのか、把握するだけで結構な時間を費やしているような状況です。
そんな中、丸亀の消費者金融から借金していたことが発覚し、相続放棄も考えなければならないのではと困惑しています。相続放棄の判断は慎重に行うべきなのはわかっていますが、父の全財産について把握するにはもう少し時間がかかりそうですし、相続放棄の期限に間に合わなくなる可能性を考えると気が気ではありません。
できれば後悔しない選択をしたいと思いますので、専門家である司法書士の先生にどうすれば良いのかお伺いしたいです。(丸亀)
A:相続放棄の期限に間に合わない場合には、期間の伸長の申し立てを行いましょう。
被相続人の財産を相続する方法のひとつである「相続放棄」は、相続の開始があったことを知った日から3か月以内に家庭裁判所へ申し立てる必要があります。
しかしながらご相談者様のように被相続人(お父様)の財産の全容を相続人がまったく把握できていないケースも珍しくなく、その場合には上記期限内に「放棄の期間の伸長」を申し立てると良いでしょう。
放棄の期間の伸長についても相続放棄同様、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所で行います。申し立てには申立書と被相続人の住民票除票もしくは戸籍附票、伸長を希望する相続人の戸籍謄本、被相続人が亡くなったことをわかる戸籍等が必要となるため、収集にかかる時間も考慮して取りかかることが重要です。
相続放棄が延長される期間については家庭裁判所の判断にもよりますが、認められれば1~3か月程度の範囲で相続放棄の期間の延長が受けられます。
相続放棄をするとはじめから相続人ではなかったとみなされ、後になって欲しい相続財産が見つかったとしても取得する権利はありません。ご相談者様はお父様の全財産をまだ把握していない状況とのことですので、期間の伸長も視野に入れつつ、本当に相続放棄をするべきか慎重に判断することをおすすめいたします。
被相続人の財産を相続するにあたって相続放棄の判断に迷われる際は、丸亀の相続放棄を多数お手伝いしてきた高松相続遺言相談室へ、ぜひお気軽にご相談ください。
高松相続遺言相談室では丸亀の皆様のお力になれるよう、知識・経験ともに豊富な司法書士が相続放棄の判断に必要な財産調査を懇切丁寧にサポートさせていただきます。
初回相談は完全無料ですので、どんなに些細なことでもまずは私どもにお話しください。
高松相続遺言相談室の司法書士ならびにスタッフ一同、丸亀や丸亀近郊の皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。